おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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いきる よろこび



自然栽培では土をつくる意味あいはまったく逆です。

肥料や農薬を抜いていくという意味があります。

それは「肥毒を取り除く」ということですね。

切り上げ剪定によって若い徒長枝を使い

古い枝は切っていくので、

樹木にある肥毒(亜硝酸態チッソもそのひとつ)も

早く落とせることになります。





今日 自然栽培の野菜と一緒に送られてきた冊子に、

果樹栽培の指導をしている方のインタビューが載っていました。

上記のことばは その中からの抜粋です。



その方のポリシーは「植物がよろこぶことをする」



よく聞く言葉かもしれませんが、

その方は 植物ホルモンのはたらきなど科学的な見地をもとに

指導されています



彼が言う「植物がよろこぶこと」とは、

枝を垂直に立てること

つる性の植物は主枝の進行方向に向けること



私には

ひとの精神性について語っているように

観じられます



ひとにとって

「古い枝を落とす」とは

過去を手放すこと


「若い枝」とは

いま 出逢っていること

いま 起こってること

いま なっていること



過去を忘れるのではなく

過去を 囚われの囲いから ときはなつ



それは

植物と同じように

自らの軸を

進行方向(*たぶん時間軸)に添って まっすぐ立てることで

成し得るように観じます



即効性がありそうだと

安易に いろいろ求め

まわりから いろいろ取り込むことは

肥毒を溜めているようなもの



すべて こたえは

そのものの内に

その存在のなかに



みづから問い

ひとつひとつ

こたえを見つけ

(「問い」自体が「こたえ」であったりします)

それを

ひらいていくこと



「いきる」ということなのかもしれません