おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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みず ふく もの







台湾での最終日

時間が余ったので

台北市内最古の寺院を訪ねました



1738年に福建省泉州から来た人たちによって

福建省にあるお寺から分霊して創建されそうです



ご本尊は聖観世音菩薩



お寺の説明によれば、

第二次世界大戦時には

アメリカ軍の空襲で本殿が焼夷弾の直撃を受け

石柱までも全壊する状況のなか

本尊だけは無傷のままだったといいます



また 当時 空襲があると

観音さまの膝下は絶対安全だと信じ 多くの人々が避難してきて

その避難者には全く死傷者がでなかったそうです




多くの人々が熱心にお祈りをしている境内を歩きながら

私は

本殿の真後ろに鎮座する

天上聖母が気になりました



唯一

私のアンテナに引っかかったのが

天上聖母だった

というべきでしょうか



「航海の守護女神」

との説明がありますから

水とかかわる神のようです



この寺院の場にとって

非常に重要なはたらきをしていると思われる淡水河

につながる存在のように観じます



だからでしょうか

水を噴く鯉と龍が目に留まりました(笑)



なんとなく

ユーモラスな感じがして

ほほえんでしまいます





台湾滞在中に発生した台風30号の名前は

中国の命名で

ウミツバメを意味する「ハイエン(Haiyan)」



アラスカの先住民の神話において

ウミツバメは

世界で唯一の水である泉を独占していた存在とされています



ワタリガラスが一計を案じて 水を飲むことができ

飛んでいる途中でそのくちばしからこぼれ落ちた水が

アラスカの大河になったそうです