おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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未来へ生きる





「 人生の本舞台は 常に将来に在り 」




昨晩 家人が

どこかで目にして印象に残ったものとして

この尾崎行雄さんの言葉を

教えてくれました



憲政記念館の石碑に刻まれているこの言葉、

調べてみると

なんと

76歳のときのものだそうです



旅先に病んだ中

「昨日までの人生は序幕に過ぎず、今日以後がその本舞台。

過去はすべて人生の予備門で、

現在以後がその本領だと信じて生きる。」

という人生観に達されたのでした



それは、

どんな過去であっても

未来への糧に変えることができる

ということでもあります



あるサイトに

次のような尾崎さんの言葉が記されていました


「知識経験は金銀財宝よりも貴い。

しかるに世間には、

六、七十歳以後はこの貴重物を利用せずに

隠遁する人がある。

金銀財宝は、他人に譲ることが出来るが、

知識経験は、それが出来ない。

有形の資産は、

老年に及んで喪失することもあるが、

無形の財産たる知識経験は、

年と共に増すばかりで、

死ぬ前が、最も豊富な時である。

故に最後まで、利用の道を考えねばならぬ。」

(『人生の本舞台』より)



先日観たテレビ番組の中で

ある脳研究者の方が

現時点での見解では

人間の脳のはたらきのピークは50歳半ばである

とおっしゃっていました


また

以前読んだ本の中で

ある海馬の研究者の方は

異なる領域において共通点を見いだすような海馬的な脳のはたらきは

年を重ねるごとに

高まっていく、

という趣旨のことをおっしゃっていました



自らの役割を認識し

後進に道を譲ることは大切ですが

それは

はたらきが変わるだけのこと



どんなかたちであっても

ひとは一生現役でありえるのだと

思います