豊は貧なり 貧は満なり
井上有一さんの展覧会をきっかけに
あらためて(もしかしたら初めて)意識した
「貧」
の
文字
意味を調べてみると、
古代の貨幣であった貝
それが分散することで
貧しくなる、
とのことでした
しかし…
資産を分散するには
まずは分散できるほど豊かでなければならないわけで、
また
貨幣が社会を循環する血液や水
ようなものだとするならば
自分に回ってきた「豊」を分けることで
社会が円滑に営まれ満たされていくわけで、
そう考えると
「貧」
というコトバは
これまで捉えられきた意味とは全く異なる
状態や はたらきや いとなみを
あらわしているように思えてきます
そんなふうに思いながら
「貝を分ける」
すなわち
「貧」
を
意味する文字を書いてみたら
こんなふうになりました
少なくとも
「貝を分ける」ことは
いわゆる「貧さ」ではありえないでしょう