いのちのはじまり
天明3年(1783年)の浅間山大噴火のときの溶岩から
小さないのちが芽吹いているのを見て
数年前に歩いた
キラウエアのクレーターを思い出しました
世界で最も活発に活動しているといわれるキラウエア火山では
あらたな地殻が生み出し続けられています
まるで他の惑星のように思える 荒々しい溶岩の平原に
ぽつりぽつりと
地衣類や苔類やシダ類などが生きていて、
こうやって地球の大地は はじまりのいのちを宿し
長いときをかけて つくられてきたのだ
と
踏みしめる足元の大地に
自らの存在の礎を感じながら
足を進めていったことを思い出します
写真のなかの
白っぽい部分や黒ずんでいる部分は
たぶん地衣類かと思われます
以前 地域の植物観察会で
地衣類をいう存在を知って以来
それまでは単なるヨゴレとしか思っていなかった そのものに
興味を覚えるようになりました
私たちのいのちは
様々な 多くの ちいさきものたちの存在によって
支えられているのですね
【地衣類】
菌類(主に子嚢菌類)と藻類(シアノバクテリアあるいは緑藻)からなる共生生物
菌糸でつくられた構造の内部に藻類が共生しており 藻類の光合成産物によって菌類が生活するもの
(ウィキペディアより)