おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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果実という宝石








届いたばかりの 自然栽培のぶどう

封を開けると

輝くばかりの実に

目が奪われました



まるで 宝石のよう…



そう感じた私は

以前聞いた

あるワインにまつわる「物語」を思い出しました





その昔
まだワインというものが無い時代
ある狩人が彼女のために狩りをしていると
一粒のぶどうの実が落ちてきました

熟してちょうど発酵していたそのぶどうを 持ち帰り、
彼女にプレゼントすると あまりの美味しさに 彼女は大喜び
「この宝石のような果物を持ってきて」

彼にお願いしたのです

それがこの世におけるワインの始まりでした





そんな物語を“再現”するためにつくられたワインは
私のお気に入りの一本

20年以上のリッボラの樹から実を手で摘み
土の中にあるバリックに
収穫後2時間以内のぶどうを
潰すことなく
丸い粒のまま並べて 自然な発酵にゆだね

8ヶ月後の満月のころ
二酸化硫黄も加えず
ノンフィルターで瓶詰めしてから
その後4ヶ月間寝かせるそうです



もしかしたら

そのワイナリーのオーナーの夢想は

正しいのかもしれないと

思わせてしまう

目の前の ロザリオ・ビアンコ



試しに

大振りの一房を

土ものの器の中で

発酵させてみることにしました



もちろん

つぶさず まぁるい粒のまま

ならべて