おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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しのわつ








風 土 記 曰

豊 島 郡 篠 輪 津 池

貢 鯉 鮒 鰻 魚 鴻 雁 鸛 鶴 鷺 鴨 等

周 行 十 里 許 程

旱 日 水 不 涸

霖 雨 不 為 害

祈 旱 雨 人 詣 于 兹

所 祭 瀬 織 津 比 咩 也

云 云


(『江戸名所図会』より)



















 











 











 





思うところあって

徳川慶喜公のお墓に参ったあと

先日

徳川家とロスチェイルド家による

コンサートが開かれたことを

思い出しました




幕末から明治維新にかけて

明治天皇の出自を絡めたストーリーが語られますが

それを一歩引いて観た

別のストーリーもあるようで

さらにそれらを俯瞰するような筋書きも存在していて

(いずれも 真偽のほどは不明です)、

真実へは

多層な状況を把握できる視野を持たないと

たどりつけないのかもしれません




今日

江戸の“きもん”にあたる地は

八重の桜が印象的で、

昨年のドラマの名を思い出し

この地における「艮」



はたらきに

しばし

思いを馳せました









八 重 の









は な













う す も も い ろ を





し き て



け ふ

九 重 に

に ほ ひ ぬ る か な



し も

や み て

な え い づ る

あ す

あづまのもり







う つ せ み の


代 々 木 の 里 は


し づ か に て


都 の ほ か の


こ こ ち こ そ す れ



<明治天皇御製>







「はなまつり」



昨日

東京にある二つの杜へ

行ってきました




満開から

風に舞う花びら

そして

葉桜へ


これから花ひらこうとしている

八重の桜も

加わって


様々な桜と

芽吹きの新緑が

真夏のような陽に

いきいきと

かがやき

華やかでありながら

どこまでも

おだやかで のどかな

けしき



ひろがります



行き交う人は

みな

どこかしら

ほほえみにみちていて



あらためて

自然のはたらきの素晴らしさを

実感したのでした







乾通りの桜>





<御所へ至る道の門>





<西桔橋から見た乾通り>


































と り と り の

さ く ら

ほ ほ え む

わ か め

も ゆ

あ つ ま の も り は

う つ く し の

い の ち

み ち み ち

も ん

ひ ら か れ て




せんげんやま

[右側の 空に浮かぶ緑がかった光は レンズの反射によって映り込んだものと思われます]




今季一番の寒さと伝えられる この週末

暖かい部屋の中で ぬくぬくしているのが一番ですが

昨年からの約束で

昨日

隣の市の山へ登ってきました




この辺りの地形は

海底が隆起してできたため

一見 なだらかな里山に思えても

その尾根は

かなりのアップダウンが延々と続くのだとか




そのためでしょう

200メートル前後の標高の山を二つ登っただけなのですが

結構な運動になりました




氷のように冷たい 透明感のある空気と

空から注がれる暖かい陽光

まさに“水泉動”のような気象のなかで

まぶしいほどに輝く

草木の葉や海のけしきが

強く印象に残りました




湯守り







とても大切にされてきた

気配に満ちた湯が

ありました




訪れる人

迎える人

それぞれの心と

その場を支える

うぶすな

ともいうべきものの

イノリのようなものが

織り成す

ときのかさなり




掃部の子孫が

代々

継いできたといいます




「湯守り」

という

いとなみについて

気がつけば

しみじみと

想いを馳せていた

2013年の終わりです







しあわす

しあわせ

ふかぶかと

湯守と湯屋と

初湯に

一礼












@ 最も「とき」の重なりを感じる湯屋の写真を 取り忘れてしまいました

6つある湯船の中で その湯とこの湯が 今回一番の気に入りです




東京湾



<水平線が水平になっていない点 ご容赦下さい>




昨日

十余年ぶりに

東京湾フェリーに乗りました



三浦半島の久里浜港と

房総半島の金谷港をむすぶ

片道約40分の船旅です



初めて乗った前回は

少し船酔いしましたが

今回は波が穏やかだったので

海からの眺めを

存分に楽しむことができました



途中

液化天然ガスを運ぶタンカーとすれ違い

そのことを告げる船内放送を聴きながら

改めて

うみによってつながっていることを

実感しました



古の時代

人びとは

陸路よりも海路を活用していたと言われます



縄文時代の人びとが

縦横無尽に大洋を移動するさまを

連想するたび

心躍るものがあります



房総で乗ったタクシーの運転手さんが、

太平洋の海水は

房総半島から東京湾に注ぎ込み

三浦半島側から

流れ出る、

と話して下さいました




真鶴から出兵し

房総半島に上陸して

江戸の地を制圧した

源頼朝は

まるで

その流れに乗ったかのように思えます




調べてみると

黒潮

幾つかのルートを取るものの

そのいずれにおいても

房総半島は

要所となっています



前出の運転手さんによれば

房総半島は

北の人と南の人が交わっている地

なのだそうです


実際 その方も

父方から東北のチを

母方から紀伊半島のチを

ひいていらっしゃるとのことでした



大型船や

水先案内の船が行き交う景色を見ていると

古の時代の風景と重なるように観えてくるから不思議です



人類は

幾度となく 旅をしながら地球上に広がっていき

その過程で

望まない形もあったにせよ

様々に混じり合い

そして今も

混じり合って

あらたな世界をつくっています



まじわることで

あらたなながれが

うまれます



地産地消や身土不二



原理原則は理解できますが

具体的に

ひとやものが

交わることでしかうまれないものもあるはずです



人が

一カ所に留まっていたとしても

そのまわりを取り巻く

水や空気や大地は

地球上を循環しながら

まじりあい

かわりつづけています







人類がまだ現れていない

3億年前

東京湾は陸地だったとか



陸が現れ

陸が沈み

そんなことを繰り返して

この地球は

いまの姿になっていて、

そのなかで

生物たちの様々ないとなみが

おこなわれ つづいてきた

ことを考えると、

なにか言い知れぬ

いとおしさのようなものを感じます



ひとつらなりのなかで

これからも

そうやって

わたしたちは

変わり続けていくのでしょう

みず ふく もの







台湾での最終日

時間が余ったので

台北市内最古の寺院を訪ねました



1738年に福建省泉州から来た人たちによって

福建省にあるお寺から分霊して創建されそうです



ご本尊は聖観世音菩薩



お寺の説明によれば、

第二次世界大戦時には

アメリカ軍の空襲で本殿が焼夷弾の直撃を受け

石柱までも全壊する状況のなか

本尊だけは無傷のままだったといいます



また 当時 空襲があると

観音さまの膝下は絶対安全だと信じ 多くの人々が避難してきて

その避難者には全く死傷者がでなかったそうです




多くの人々が熱心にお祈りをしている境内を歩きながら

私は

本殿の真後ろに鎮座する

天上聖母が気になりました



唯一

私のアンテナに引っかかったのが

天上聖母だった

というべきでしょうか



「航海の守護女神」

との説明がありますから

水とかかわる神のようです



この寺院の場にとって

非常に重要なはたらきをしていると思われる淡水河

につながる存在のように観じます



だからでしょうか

水を噴く鯉と龍が目に留まりました(笑)



なんとなく

ユーモラスな感じがして

ほほえんでしまいます





台湾滞在中に発生した台風30号の名前は

中国の命名で

ウミツバメを意味する「ハイエン(Haiyan)」



アラスカの先住民の神話において

ウミツバメは

世界で唯一の水である泉を独占していた存在とされています



ワタリガラスが一計を案じて 水を飲むことができ

飛んでいる途中でそのくちばしからこぼれ落ちた水が

アラスカの大河になったそうです





猫カフェ







噂に聞いていた

台北の猫カフェ



常時40匹前後の猫がいるという有名店は

ランチの後に訪ねた時には満席で、

その近くの

自家焙煎珈琲があるお店に入りました



持参したガイドブックによれば

こちらのお店は

「オーナーの愛猫12匹のうち

特に人なつっこい4匹の猫たちが接客担当として出勤」

とのこと



私たちが座ったテーブルには

1匹が

一番座り心地が良さそうな椅子でお昼寝していました



カウンターにも猫が2匹

思い思いに

過ごしています



私たちのテーブルの猫も

通り過ぎるお客にいじられても

我関せず



マイペース



猫好きの友人宅を思い出しました