おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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おとつれ









「天地始粛(てんちはじめてさむし)」



ふさわしく

今日は

ぐっと涼しくなり

10月並みの気温とか




なんとなく

和菓子が食べたくなり

毎月届く和菓子の

最後の1個を取り出してみたら

「高らい餅・おとずれ」



記されていました




“夏から秋へ季節の移ろい

草原に野菊が数輪つぼみをつけて

秋のおとずれを待っている”




和菓子に添えられた三輪の野菊は

花開いているので

すでに あきがおとずれた

ということになるのでしょうか







高麗餅(これもち)は

豊臣秀吉の朝鮮出兵の後 朝鮮半島の人々により薩摩に伝わったとされる

もののようです




その由来が正しければ、

当時の朝鮮半島は

李氏朝鮮でしたから

高麗餅の「高麗」は

当時の国名ではなく、

その直前の高麗にちなんだのか

あるいは

遥かむかしの国である高麗という言葉になじみがあったのか…

「朝鮮半島」を意味する一般名詞のようなものとして使われた

と考えられます




この月曜日

高句麗北部に栄えた高麗からの渡来民について

話したばかりだったので

おもいがけず

高麗の文字を見つけて

ちょっと不思議な気持ちになりました







あきのひに

季節も

人も

おとづれて