後ろ姿
処分してしまったとばかり思っていた
まわし姿の山口昌男さんのお尻の写真
今日
本棚を整理しているときに
ひょっこり出てきました
山口さんの大ファンである家人とは異なり
私は 山口さんの著作を通読したことはありません
(家人が勧める本を何冊か手にしたことはあるものの
数ページ以上
読み進めることができませんでした)
それでも
家人から聞く山口さんについての話は面白く
中でも
『「敗者」の精神史』
は
タイトルから推測されるその視座のあり方に
共鳴かつ触発されるものがあります
そう言えば
山口さんと会った喰丸小学校は
奥会津
会津といえば
NHK大河ドラマ「八重の桜」が記憶に新しいですが
八重の兄である山本覚馬について
山口さんは
維新の負け組となった人たちのネットワークを描き出した
その本の中で触れられています
*
ーー“官軍”が始めた昭和の戦争を
“賊軍”が終わらせた。ーー
先日
新聞広告で目にとまった本のコピーです
本のタイトルは
『賊軍の昭和史』
私が読んだ ある方の一連の秘史の本によれば
国體をまもるためにはたらいたのが
明治維新の負け組
とのことですから
(ひと芝居打ったわけですから、勝ち組の中にも“同志”はいらっしゃいます)、
この秘史の内容が正しいとすれば
山口昌男さんも
半藤一利さんと保坂正康さんも
事実を感じ取られていた
ということになるのでしょう
本当にはたらいている人は
表には出てこず
社会的な名声とは無関係に
淡々と
静かに
やるべきことをやっている…
最近
そんな思いが
強くなってきています