はなまつり
列車の車窓に
これまでに見たことがないほどの
大量の桜吹雪が舞い始めた
と思ったら、
季節外れのみぞれでした
それは やがて
雪に変わり
目的の場所に着いた時には
道端には
積雪も
あたたかく晴れた去年とは
天気が大きく異なる、
菜の花や桜の花に雪が舞い散る
今年の花まつり
深く立ち込めた霧も手伝って
そこは
幻想的な時空になっていました
【おにのなみだ】
た ち
こ め る
も や
の
し づ く
の
泪 山
は な の ま つ り に
な る 水 は
ち り
な が れ
と く
隠 れ し
い の ち
*「おに」は 姿の見えないものを意味する漢語「隠(おん)」が語源、との説あり
cf. 年を経て花の鏡となる水は ちりかかるをや くもるといふらむ
(古今和歌集 四十四番)
はなまつりで
誕生仏に頭から甘茶を灌ぐのは
「お釈迦様がうまれたとき
天から九頭龍が舞い降りてきて
甘露を灌いだ」
という伝説にちなんでいます
この日の雪やみぞれは
甘露だったのかもしれません
<誕生仏の背後にある「撮影禁止」の表示にまったく気づきませんでした。。。
お寺としては撮ってほしくなかった写真ではありますが
しつらえがあまりにも可愛らしいので 使わせていただくことにしました。>