おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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山道を分け入る十の月











旅から戻って

一夜明けると

新たな月になっていました




季節の和菓子の文様が描かれた暦



十月は

「山分(やまわけ)」




儲けを山分けする

というような使い方しか思い浮かばない私は

暦の説明を読んで

新たな意味を知りました




ーー山道を分け入ることーー




“黄色の対角線の左右を紅白に染め分けた意匠は、

色づく山の奥へと続く小道のようにも見えます。

人里を離れるにつれ、

深まる秋が思われます。”


























































「十」

の字源は、

ウィクショナリーによれば

“まとめて一本「I」にすることから

後にまとめたことがわかるように中央部がふくれた”

指事文字とのこと

(算木や針の象形 という説もあるようです)




        

<左から「甲骨文字」「金文」「大篆」の文字。
ウィクショナリーからお借りしました。>




「一」を積み重ねてゆき

10個になったときに 1本の縦線として描く

という発想は

私にはとても身近に感じられます







個人的に

今年の九月は、

20年以上お世話になっていた方から

思いがけず

離れることとなり、

また

他のことにおいても

そのこととシンクロニシティーを覚えることがあり、

 これまでの歩みが 横線「一」の積み重ねとすると

桁が変わって「十」になる方向へと

シフトしているかのような時期でした







次に何が待っているのかは

わかりません



ただ

あらたに

山道を分け入る


十の月

です
















<雷鳴 小雨 狐の嫁入り 大雨 曇天 青空 吹き降り にわか雨…
登山口ではちらりと雹も落ちてきて
猫の目のように変わる
ゴージャスなフルコースのような天気でしたが
中秋の名月もスーパームーンもたのしむことができました>
















<泊まった部屋に掛かっていた

墨絵のような山の写真>