Tantum Ergo/このように大いなる奇跡を前にして
今年、土取利行さんのツイートを介して知った松田美緒さん
彼女が歌う『Tantum Ergo』
昨日 そして今日
浴びるように
禊ぐように
かけ続けています
《 雨が降りはじめました 》
キリスト教にまつわるものは
何かまとわりつく重さがあって あまり好ましく感じてこなかったのですが、
彼女が歌うこの聖歌は
キリスト教という枠の息苦しさを伸びやかに超え
清らかな流れの源流をたどっていくような心持ちにさせてくれます
同じ曲をこんなに聴き続けたのは
『Aqua』以来でしょうか
昨日はとめどなく流れた涙
今日は
自らの場に溜まっていた不要なエネルギーを
涙という形にすることなく処理できているようです
*
{Tantum Ergo}
Tantum ergo Sacramentum veneremur cernui:
Et antiquum documentum novo cedat ritui:
Praestet fides supplementum sensuum defectui.
Genitori, Genitoque Laus et jubilatio,
Salus, honor, virtus quoque sit et benedictio:
Procedenti abutroque compar sit laudatio.
Amen
かくも偉大な秘跡を伏して拝もう。
古えの式は過ぎ去って新しい祭式はできた。
願わくは信仰が五官の不足を補うように。
父と子とに賛美と喜びとあれ、また栄えと誉れと力と祝福も。
二位から出給う聖霊も、またともに讃えられ給え。
アーメン
<聖路加国際病院礼拝堂聖歌隊のページより>
【追記(2023/08/15(火))】
Tantum Ergoの詩は、
母なるものの言葉のように思えます
「父と子とに賛美と喜びあれ」
父と子と聖霊に賛美と喜びあれ
起こったこと
起こっていること
すべて理解し抱[いだ]くかのごとくに
そう言えば、今日は、
「聖母の被昇天」
母なるものの日でした