をんな
【女】
象形。
跪いている女の人の形。
手を前で重ねて、うやうやしく霊所を拝んでいる形である。
甲骨文字には小点を加えた字があるが、
それは女を酒で清め祓っている形であり、
神霊に仕えるときの女の姿であることが知られている。
跪いているのは女が男の前で跪いているのであり
女の字には女子が男子に隷属させられていた男尊女卑の時代の思想が反映されているのである
という解釈は
誤っている。
<白川静『常用字源 [第二版]』より>
*
女偏の漢字はたくさんあります
「姓」
という字は
女系の優先の母性社会に由来しているとか
DNA鑑定ができなかった時代
確かな血統を保証するには
子供を産んだという
決して偽ることのできない事実に基づく
母親の血筋に拠るのが
自然です
(しかし
代理母の制度つくられ
産んだ母と遺伝上の母が異なるという事態が発生してしまい
確かな血筋は
科学的な検査に拠らなければ分からない時代となっていますね
そこまで血筋が大切なのか
という
問いも
そこには横たわっているわけですが…)
*
「をんな」
は
「をみな」
が
転じたもので、
もともとは
結婚適齢期に達した若い女性である「をとめ」よりも
年少の女性
を指していたようです
*
神霊とは
人知を超えたものの一部
を
捉えた言葉
だと推測します
言い換えるなら
いまだ解明できていない
宇宙(現象)のある側面
神霊をも包含する
宇宙
の
不思議にこころを開き
いのち
そのものとして
はつらつと生きる
をんな
が
増えていきそうな…
@丙申の年の丙申の日に