ふゆけしき
狭霧(さぎり)消ゆる
湊江(みなとえ)の
ただ水鳥の
声はして
舟に白し
朝の霜
いまだ覚めず
岸の家
烏啼きて
木に高く
げに小春日の
のどけしや
人は畑(はた)に
麦を踏む
かえり咲きの
花も見ゆ
嵐吹きて
雲は落ち
若し燈火の
もれ来ずば
時雨降りて
日は暮れぬ
それと分かじ
野辺の里
*
なぜか「さぎり」という言葉が浮かび
そして 気にかかり、
ウェブで調べているなかで
『冬景色』という歌に出逢いました
歌詞が
いまという「とき」に
ふさわしいような気もするので
メモとして
ここに記しておくことにします
*
冬とは
増ゆる とき
「さぎり」
という言葉は
『先代旧事本紀』における天祖の名のなかに
見つけることもできます