おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
http://sukimono.edoblog.net/

はやちね









「みなつき」の終わりに

東北の山を登ってきました



曇り空から

ときおり

青空と太陽が顔をのぞかせる日



これまでの山登りでは

花にはほとんど関心がなかったのですが、

今回はシーズンだったこともあるのでしょうか

色とりどりの

慎ましやかな花々の姿に

感嘆の声を心の中であげながら

初めての“ときめき” を 観じつつ

山を歩きました



見上げれば

空を飛び交う

たくさんのイワツバメたち



その山は

4億年(*5億年という記述も見受けられます)以上前の海底が隆起してできた蛇紋岩

によって構成されていて、

その特性ゆえに

固有の高山植物が多く見られるようです



麓のワイナリーでは

古生代地質を活かしたワインがつくられています

(バスの乗り継ぎの時間の関係で

慌ただしい試飲しかできなかったのが残念。。。)



帰宅して調べたところ

その地は

ゴンドワナ大陸の北縁(*現在の赤道付近にあったようです)だったと

考えられているとのこと



図らずも

ひと月の間に

ゴンドワナ大陸であったとされる地

二カ所訪ねたことになります











登山道の岩の間に咲く ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)

冒頭の写真は ミヤマオダマキ(深山苧環)





 



















満開の峰桜
今年の桜の見納めです
































私が旅から戻った日

友人が台湾へ発っていました



彼女へ送るメールのタイトルに「はやちね」と記した後

ふと思って

「台湾 風の神」でウェブを検索してみたところ

台湾の金門島の「風獅爺」なるものがヒットしました



「はやち」には 疾風(はやて)の意味があるのです



自然信仰が生んだ台湾の風の神は シーサーによく似た佇まい



今回訪ねた東北の地で

出逢った景色や言葉や人の雰囲気が

沖縄と似ているなぁ と感じたことを

思い出しました



そして

今回登った山の麓に祀られている神は

水や桜や風と深く関わりがあるとされていることも

思い出したのでした