おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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脈々と














枯れた葉も


よくよく見れば


美しい


色のあつまり


グラデーション



































実際は

もっと透き通っていて

もっと艶艶と輝いていて

もっと

うっとりするほど きれいだったのですが…











【脈】


血液の流れる管。

脈拍。

《医師が患者の脈拍をみて病状を診断するところから》先の望み。見込み。

漢方で 気血の通う道。つぼを結ぶすじ道。

筋をなして連なり続くもの。

連なり続くさま。





gradation < PIE root “ghredh-”(=to walk, go)



うつくしき よあけ











極月の朔



午前中の豪雨が止んで

陽が照らし始めた頃

美しい夜明け







届きました





同封されていた手紙には

同じく茜で染められたであろう

夜明け色の和紙



使われていて



送り主の

こまやかな心遣いが

うれしく

こころときめきます









<「この美しい紙をとっておきたい」と思った時、
古渡更紗の小裂を集めて台紙に貼り保存した
裂帖・手鑑をつくった方たちの気持ちが
理解できたような気がしました

「うつくしい」と思うものは
そのときの自分にとって
何か大切な作用を及ぼしているのでしょうか

場の共鳴
場の相互作用…

そういえば
今秋開かれた
「吉岡コレクション」の絣の展示会で
ある場所から
ある壁面の展示物に向き合ったときの
カラダが状態が
とても心地よく
長い間
その場に佇んでいましたっけ>





















あきのいろ











十三夜の日

東京地方では 木枯らし一号が吹きました




そのためか

わたしの住む地域でもさわやかな風が吹き

その日の空は

終日

雲ひとつなく

すきとおった青一色に染められていました




秋の光は

地上のものを

とてもうつくしく映えさせてくれます




山道にも路地にも

いたるところに輝く鮮やかな色




紅葉というにはまだ早いけれど

散歩のみちみち

あきのいろのおすそ分けをいただきました










<秋から冬へ…。雪の結晶を象った落雁とともに。>








<うまく色が出ていませんが、宝石のような木の実たち>


色気










日本を代表するエディブル・フラワー






バナナとヨーグルトのうえに

二輪

散らして

アガペシロップを垂らしてみました




今年の夏

栄養士の方から、

食事のバランスを整えるときに

色合いを考える

というやり方を教わって以来、

気がつくと

色を増やすようにしています




一色増えるだけでも

見た目が華やかになり

ちょっと

心ときめいたりもして

いただくことが楽しくなるから

おもしろいものです




冬に向かって

アースカラーに染まりゆく

我が家の庭

にも

ウインターコスモスなどを植えて

少し色を添えてみました




やっぱり

色気は大切だな



いろいろな場面で

しみじみと

実感する

今日この頃です










みのりのいろ









秋を携えた籠



届きました




秋の神であり秋の季語である

竜田姫は

鮮やかな秋の色の錦を纏う姿としてイメージされるとか




四季折々の色は

どれも美しく

いずれも身に纏いたくなるものばかりですが

中でも

実る秋の色は

ひときわ

心ときめきます





豊かな色と書いて

「艶」



「豊」の字源は

豆(たかつき)の上に収穫した穀物の穂を山盛りにした様で、

その意味は

農作物が多く収穫されること





まさに

実りの色は

どこか艶っぽいのです







 
























はるらんまん








先日

志村ふくみさんの卒寿の展覧会へ伺って

改めて

「いろ」の

特に

「自然のいろ」の

すばらしさを

感じてきました




今日は暖かい一日でしたが

明日からはまた寒が戻るとの予報




本格的な春到来までには

もう少し時間がかかるかもしれませんが

部屋に飾った

花々が

春の息吹とぬくもりを

運んできてくれています




季節を先取りする

ことは


意識を未来へ誘う

ことでも

あるのですね






きぼう







昨日

おちゃめな狛犬に出逢いました





境内から出たところで

黄色の蝶が通り過ぎ

(いま これを書いている私の目の前を 黄色の蝶が舞っていきました)

一緒に居た方が

その方にとっての「黄」の意味について話して下さいました



五行説で 大地や中央を意味する「黄」は

わたしにとっては

知識を連想する色です



そして今日

そのことを思い出していたら

黄色の「き」は 希望の「き」

という言葉が浮かびました



知識も

希望あってこそ

いきるもの



これまで人間は

正義を掲げて闘ってきましたが

これからのひとは

希望を携えて

進んでいくような気がします


















【補記】

台風23号

昨日の15時頃 熱帯低気圧になったようです

あかき ちわき








「白」という文字と出逢った社を訪ねた後

もうひとつ

御嶽のような空気を感じる場所が

ありました



そう思ったのは、

雲に隠れていた太陽が顔を出し

地面に敷かれていた白砂が

まぶしく輝いた

からかもしれません



今度は

赤い椿の花が

目を惹きます



そういえば

先の社には

椿大明神と記された石碑が

ありました



椿大明神は

猿田彦大神の異名のようで、

道別大神の「道別(ちわき)」が

ある天皇の霊夢により

「椿」

の文字になったとのこと



この

あかい椿を見ていると

「ちわき」

という文字と音が

しっくり

きます





あとから置かれたものに隠されてきた

その背後にある

本来のもの



姿が

観じられるような…



それは

東大寺二月堂の修二会(=お水取り)で

二月堂の本尊である十一面観音に

和紙でつくった椿の花を供えることにも

つながっていくのだと

思います









 

あおい そらみつの いろ








以前 手元にあった

セレスタイン(Celestine)


天青石

という

美しい和名は

石が放つ 空のように澄んだ青色に由来しているようです


化学組成は SrSO4


私には

空の青

というよりも

透きとおった水の色



思い起こさせます



“パワーストーン”の世界では

この石が持つ波動は

ストレスの軽減やバランスの調整などの“浄化”や

創造性にはたらきかける効果があるのだとか…



現在流通している天青石のほとんどを産出している

マダガスカル島は

ゴンドワナ大陸の一部であった とする説が有力で

先カンブリア時代に形成された花崗岩が

その地質の基盤となっているそうです


 

あかいみ









初冬の山の中では

赤い実が

眼に留まります

(ピンぼけ ご容赦下さい)




今年は

なぜか「赤」色が気になる

一年でした



世界的にも

海や川が赤くなったり

赤い雨が降る


ということが起こっているようです





 

大 薬





草根木皮 これ小薬

鍼灸 これ中薬

飲食衣服 これ大薬

身を修め心を治める これ薬源なり





中国の古典『書経』には そのように記されていると 言われます。


今日、絹に草木の薬効を染めた衣服 が 届きました。


左から 「くす」「びわ」「ちょうじ」をうつした トランクス。
トランクスは女性にも良いですが
これらは家人のために求めたものです。


届いたばかりは言うまでもなく
洗い上がりのその香りは
とてもすばらしく、
特に 丁字で濃く染められたものは
つい 顔を埋めてしまいます。


端から見たら
「あやしすぎる 光景」ですね(笑)。

 








 

バラの苑より


 



先日、無肥料・無農薬で 野菜と草花を育てている方のお宅を訪ねました。

「本当は 花よりも いろいろな緑を楽しむ方が好きなの」

とおっしゃるその方のお庭は

色も姿も様々なバラが 満開。



3つある畑のうちの一つでは

線路に沿って

微笑むような春の色が 風にそよいでいました。




お花は

通り過ぎる人や訪ねてきた人のために…。




いただいて帰ったバラを生け、

香り高く エレガントな ひとときの空間を

楽しんでいます。






 





 

さくらいろ





山桜 染井吉野 に 枝垂桜 八重桜

去年の分を補うかのように 長く楽しめた桜の季節が終わった頃

今年の桜の色が 届きました



どうしても 2012年の桜の色をとどめておきたくて

昨年末に偶然知った 桜の染めをしている方に

パシミナとリネンの布を

託したのでした



その方曰く

今年の桜は 例年よりピンクが強く染め上がった とのこと



やさしさ と しなやかな強さ を

感じます

 




つなぐいろ



 
五倍子で先染めした 秩父太織の ショール

服の色の組み合わせが あわないな というときも
このショールをまとうと 全体がまとまります

光によって やわらかく変化する ふしぎないろ です






秩父太織は
ふぞろいな大きさの繭を 100粒前後
座繰り器で一気に引き上げ そろえただけの
繭がもつ自然な撚りを生かした糸 によって 織られています。

いろいろ な 絲

gangaの絲
 


だいすきなテキスタイル・スタジオから 届いたはがき です

手紡ぎの絲に染められた 自然のいろいろ

みているだけで しあわせなきもちになります