木のうつわ
先月訪ねた先で案内してもらった
漆の職人さんのお店で
注文していた
曲げわっぱの湯呑みとぐい飲みが
届きました
こんなにも細やかで美しい留めの編みを見たのは
初めてです
曲げわっぱは 東北のイメージが強かったのですが
西日本でも こんな素晴らしい品をつくってらっしゃる方がいること
そして
接着剤を用いるわっぱが多い現在
薬剤を使わず昔ながらの方法を踏襲していることが
とても嬉しくて…
どんなものを入れても変質しない漆も
唯一 紫外線で劣化すると思っていたところ
この塗師さんが言うには
変色はするけれど
強度は落ちない とのこと
漆器や木器は
熱々のお湯を入れても
手にはやさしい熱しか伝わりません
そして
モノとしても
持つ手にやわらかく、
気がつくと
このところ 木の食器を使うことが増えています
陶磁器のリサイクルが進まない一方で
陶土を採るために山が削られ続けている現状を考えると
もっと木器が使われるようになればいいな
と思います
そして
少なくとも縄文初期から使われていた漆の
物質的な可能性が注目されつつありますが、
今の生活でも
もっと活かされてほしいなぁ
とも思うのでした