うつくしき よあけ
極月の朔
午前中の豪雨が止んで
陽が照らし始めた頃
美しい夜明け
の
色
が
届きました
同封されていた手紙には
同じく茜で染められたであろう
夜明け色の和紙
が
使われていて
送り主の
こまやかな心遣いが
うれしく
こころときめきます
<「この美しい紙をとっておきたい」と思った時、
古渡更紗の小裂を集めて台紙に貼り保存した
裂帖・手鑑をつくった方たちの気持ちが
理解できたような気がしました
「うつくしい」と思うものは
そのときの自分にとって
何か大切な作用を及ぼしているのでしょうか
場の共鳴
場の相互作用…
そういえば
今秋開かれた
「吉岡コレクション」の絣の展示会で
ある場所から
ある壁面の展示物に向き合ったときの
カラダが状態が
とても心地よく
長い間
その場に佇んでいましたっけ>
はるらんまん
先日
志村ふくみさんの卒寿の展覧会へ伺って
改めて
「いろ」の
特に
「自然のいろ」の
すばらしさを
感じてきました
今日は暖かい一日でしたが
明日からはまた寒が戻るとの予報
本格的な春到来までには
もう少し時間がかかるかもしれませんが
部屋に飾った
花々が
春の息吹とぬくもりを
運んできてくれています
季節を先取りする
ことは
意識を未来へ誘う
ことでも
あるのですね
きぼう
昨日
おちゃめな狛犬に出逢いました
*
境内から出たところで
黄色の蝶が通り過ぎ
(いま これを書いている私の目の前を 黄色の蝶が舞っていきました)
一緒に居た方が
その方にとっての「黄」の意味について話して下さいました
五行説で 大地や中央を意味する「黄」は
わたしにとっては
知識を連想する色です
そして今日
そのことを思い出していたら
黄色の「き」は 希望の「き」
という言葉が浮かびました
知識も
希望あってこそ
いきるもの
これまで人間は
正義を掲げて闘ってきましたが
これからのひとは
希望を携えて
進んでいくような気がします
【補記】
台風23号は
昨日の15時頃 熱帯低気圧になったようです
あかき ちわき
「白」という文字と出逢った社を訪ねた後
もうひとつ
御嶽のような空気を感じる場所が
ありました
そう思ったのは、
雲に隠れていた太陽が顔を出し
地面に敷かれていた白砂が
まぶしく輝いた
からかもしれません
今度は
赤い椿の花が
目を惹きます
そういえば
先の社には
椿大明神と記された石碑が
ありました
椿大明神は
猿田彦大神の異名のようで、
道別大神の「道別(ちわき)」が
ある天皇の霊夢により
「椿」
の文字になったとのこと
この
あかい椿を見ていると
「ちわき」
という文字と音が
しっくり
きます
あとから置かれたものに隠されてきた
その背後にある
本来のもの
の
姿が
観じられるような…
それは
東大寺二月堂の修二会(=お水取り)で
二月堂の本尊である十一面観音に
和紙でつくった椿の花を供えることにも
つながっていくのだと
思います
あおい そらみつの いろ
以前 手元にあった
セレスタイン(Celestine)
天青石
という
美しい和名は
石が放つ 空のように澄んだ青色に由来しているようです
化学組成は SrSO4
私には
空の青
というよりも
透きとおった水の色
を
思い起こさせます
“パワーストーン”の世界では
この石が持つ波動は
ストレスの軽減やバランスの調整などの“浄化”や
創造性にはたらきかける効果があるのだとか…
現在流通している天青石のほとんどを産出している
マダガスカル島は
ゴンドワナ大陸の一部であった とする説が有力で
先カンブリア時代に形成された花崗岩が
その地質の基盤となっているそうです
さくらいろ
山桜 染井吉野 に 枝垂桜 八重桜
去年の分を補うかのように 長く楽しめた桜の季節が終わった頃
今年の桜の色が 届きました
どうしても 2012年の桜の色をとどめておきたくて
昨年末に偶然知った 桜の染めをしている方に
パシミナとリネンの布を
託したのでした
その方曰く
今年の桜は 例年よりピンクが強く染め上がった とのこと
やさしさ と しなやかな強さ を
感じます
去年の分を補うかのように 長く楽しめた桜の季節が終わった頃
今年の桜の色が 届きました
どうしても 2012年の桜の色をとどめておきたくて
昨年末に偶然知った 桜の染めをしている方に
パシミナとリネンの布を
託したのでした
その方曰く
今年の桜は 例年よりピンクが強く染め上がった とのこと
やさしさ と しなやかな強さ を
感じます
つなぐいろ
五倍子で先染めした 秩父太織の ショール
服の色の組み合わせが あわないな というときも
このショールをまとうと 全体がまとまります
光によって やわらかく変化する ふしぎないろ です
秩父太織は
ふぞろいな大きさの繭を 100粒前後
座繰り器で一気に引き上げ そろえただけの
繭がもつ自然な撚りを生かした糸 によって 織られています。
服の色の組み合わせが あわないな というときも
このショールをまとうと 全体がまとまります
光によって やわらかく変化する ふしぎないろ です
秩父太織は
ふぞろいな大きさの繭を 100粒前後
座繰り器で一気に引き上げ そろえただけの
繭がもつ自然な撚りを生かした糸 によって 織られています。
いろいろ な 絲
だいすきなテキスタイル・スタジオから 届いたはがき です
手紡ぎの絲に染められた 自然のいろいろ
みているだけで しあわせなきもちになります
手紡ぎの絲に染められた 自然のいろいろ
みているだけで しあわせなきもちになります