なう
このあいだの日曜日
注連縄飾りワークショップに参加し
生まれ始めて注連縄飾りを作りました。
講師は
「TANBO NO WA」を主宰している馬場寛明さん。
自然栽培された稲わら・稲穂に
馬場さんが地元で採取してきてくださった 野ばらの実や千両・万両や南天を使い、
やがては自然に還る 昔ながらのしめ縄飾りです。
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まず最初は、練習も兼ねて
4本の藁を2本ずつに分け それぞれを右回りに綯っていき、
そうやって綯われた2本を今度は左回りに綯っていきました。
これはしめ縄と飾りの稲穂をまとめる土台として使います。
次に
8本を4本ずつに分け 同様に綯っていきます。
これはフックとして使うことになります。
私のように注連縄を二重にする場合は 二重の輪を固定する働きも兼ねるものです。
そして最後に いよいよメインの注連縄作り。
30本を ボリュームを見ながら10本づつ程度に三等分し、
2つの10本を 同様に綯って一本にまとめます。
次に 残りの10本を右回りに綯ったら
それを 左回りに綯われた計20本による一本に
縄目に自然に沿うように 左回りに綯って一本にまとめ上げて完成!です。
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稲わらは
鹿児島で古代米を復活させる取り組みをされている方から人づてに入手された緑米。
稲穂飾りの黒っぽい稲穂も この緑米です。
注連縄本体用に
丈が長い 東京在来種の「銀」という稲穂も用意されていました。
稲穂飾りの 普通の色のお米は
自然農法家の福岡正信さんが育種した「ハッピーヒル」という品種です。
(福岡=ハッピー・ヒル ♪ ^_^)
「TANBO NO WA」のサイトで販売されているお米の品種は
どれも初めて目にするものばかりで、
稲作の長い歴史の中では
もっともっと
たくさんの品種が生まれているのだろうなぁと思うと
もっともっと
たくさんのお米を味わってみたくなりました。
以前
ネイティブ・インディアンの文化に詳しい北山耕平さんが
南米ではトウモロコシは聖なる植物なので
神事に用いるために何十種類(もしかしたら100種類以上だったかも)もの品種を育てている
と話されていましたが、
日本は どうなのでしょう。
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今回のワークショップで最も興味深かったのは
縄の綯う方向です。
右回りはエネルギーを凝縮し
左回りはエネルギーを放出する
と言われたりもしますが…。
テンセグリティにも繋がっていきそうな…。
神様ごとは
馬場さん曰く
「左回り」なのだそうです。
地から天へ
天から地へ
外から内へ
内から外へ
円を描くのに不可欠なπ[パイ]は 無理数で
無理数とは 人の可知領域には収まらないはたらきを持つもの、
可知と不知を橋渡すもの、とも言えそうです。
このワークショップの翌日に目にした
藤田一照さんが説く座禅での呼吸仕方が 更なる刺激となって、
呼吸とともに
右回り 左回り する
体の中の動きを興味深く観ている本日なのでした。