おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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みちひき












もう何年も前に買った

一冊の本

があります



表紙に完全一目惚れ





折々に開いては

その感覚に触れるのを

楽しみに

そして

大切にしてきました




お会いしてみたかった

著者の方とは

会えぬまま

1〜2年ほど前

すでに逝去されていたことを知りました




しかし

去年の秋から

そしてつい先日も

その方のご縁のような

人との出会いが重なって…




つながりの不思議を

感じています














You are what you meet.








地元の大好きな二つのお店



コラボレーション企画

「つくりたいもの たべたいもの 季節の食事会。」



今日

ありました





いつもは

野菜料理だけを出している

イチカワさんが

今回は

お魚もお肉も使って

シンプルな調味料で

味わいも色どりも

豊かな

食事を

つくってくださいました








味噌





調味料の数を絞っているのは

野菜の味わいが

季節やつくり手や土地

あるいは

日によって

異なり

多様であるからだと

おっしゃいます


さらに

調味料の幅まで広げてしまったら

感覚でつくっていく上で

混乱してしまう

から






先月

初めて

イチカワさんのお店に来た知人は

最初の箸ではこんだものを

口にした途端

「やさしい〜」



言いました



いつ食べても

イチカワさんの料理は

ふんわりとしたやさしさ



包まれています























計6品の料理すべてのレシピが

予め用意されていて

決して料理が得意とは言えない私でも

つくれそうな

ものばかり











個人的なヒットは

「とまと味噌」

です




粗切りの湯むきトマトに味噌を加えて

半分くらいになるまで

弱火で煮詰めるだけ



トマトのみそ汁の美味しさは知っていましたが

トマトと味噌を煮込む

ことまで

考えが及びませんでした



この「とまと味噌」

今日は

素揚げ野菜のソースとして

供されましたが

お肉にも

ご飯にも

そして

日本酒にも

あいそうです

(実際 酒の肴となりました)











4人テーブルでご一緒した方達は

みんな

気持ちのいい方で




元来の飲んべえモードに(?)

蒸し暑さも手伝って

ビールと日本酒を

少々

みんなで おいしく いただきました











炊き込みご飯に

みじん切りの新しょうがを散らした

「新しょうがのご飯」



しょうが



ぴりりと効いて

イチカワさんの狙い通りの

大人の味



ご飯なのに

日本酒の肴にもなるのです










一人一人

異なる





見ているだけでも

たのしくて






<同じテーブルの人に出された それぞれのご飯>





シンプルな調味料で

多様な味わいを

引き出し

多様な色合いを

生かしていて、

その多様さが

うまく

バランスしているからでしょう

食べ終えたときに

「あぁ おいしかったー」



自然に思えるのでした







昨日アップした記事の器と同じく

佇まいのうつくしい料理



それを口にするものの

居ずまいを

ととのえてくれます





心のいきとどいた丁寧な仕事は

それを受け取った人に対しても

その心の在りようが伝わり、

その心でもって

自分が遇されているように

ごく自然に

実感させるのかもしれません




今日の食事会は

You are what you eat Project



銘打たれていました



ブリア・サヴァラン



“Dis-moi ce que tu manges, je te dirai ce que tu es”

という

言葉



思い出します



「ふだん何を食べているか 言ってごらんなさい

そうすれば

あなたがどんな人であるかを当ててあげましょう」




人は

他者とのまじわりのなかで

育まれていきます



新しい風は

外から

やってきます



そのまじわりの中で

「ふだん何を食べているか」



かわっていきます





「いいな」



心から思えるものが

いま

ここに

存在していること

そして

それに出逢えること

さらには

それを思いつくこと



ほんとうに

ありがたく感じる

今日この頃

です

元祖 エーコ仙人








飛行の術を行っているときに

川で洗濯する若い女性の白い脛に見惚れて

神通力を失い 墜落した、

なんとも愛すべき仙人がいたことを

知りました



彼は

その女性を妻にし

普通の人間として暮らしますが、

あることをきっかけに

神通力を取り戻し

世のために 大いにはたらかれたそうです






【追記】


タイトルの「エーコ仙人」とは

“コが立つとエロになる”

(お分かりになるでしょうか?)

という意味が込められている名称です(笑)。

ある場所で知り合った方が

そう自称しておられたのを思い出し、

使わせて頂きました。



その方は

エコロジカルな活動をいろいろやっていらっしゃるので

「エーコ」はエコも意味しているのでした。

(たぶん こちらの意味の方が主、だと思います。。。)