おりおりに 出逢った      「すきなもの」を      縦横無尽に ご紹介
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Water Music













 S P R I N G !



い の ち







わ き い づ る

い づ み



し み ず



ふ ゆ に

ふ ゆ り た

み ず み ず し さ は

は る

は る


は る る



は れ や か に

漲 り 満 た さ れ て

う ご き

は ず ん で

ひ ろ が り

の び る



 か ら 春 へ

水 の う た









“Tahles belived that there were gods everywhere.”



The term “nymph” was used in Greek to describe young women in general,

but nymphs were also the protective deities of smaller areas of water,

especially springs and fountains.




<元日に届いたCDのライナーノーツより>





そのCDには収録されていませんが

ヘンデル(Georg Friedrich Händels)の作品にも

「Water Music」と題された楽曲があります















【余談】



ヘンデルのファーストネームである

Georg(ゲオルク)

ギリシア語の「ゲオルギオス」に由来します



原義は

「大地で働く人」



キリスト教圏の人名の直接の由来となる

聖人「ゲオルギオス」



ドラゴン退治の伝説で有名です



ドラゴンとは

たぶん

キリスト教が征服した地域の

原始的な信仰における

水の神



考えられます



キリスト教の聖人伝説をまとめた『黄金伝説』には

数多くのドラゴン退治の物語が記されているとか



キリスト教の枠から出て眺めてみれば

征服地域の信仰(=黄金)を奪った経緯を記した物語

と捉えることができそうです



そんな

古の水の神々を殺した聖人の名を付した人物が

水の音楽を記しているのは

ちょっと興味深くもあります








【追記】



ドラゴン退治の伝説は

あるいは

治水の成功物語

and/or

利水権の獲得の物語

なのかもしれません








【追記2】
(2017/01/04)



ウィキペディアによれば

ドラゴンという語は

ギリシャ語のδέρκομαι(「見る、はっきりと視る、鋭い眼差しを向ける」などの意)の近縁語とされる

δράκων(ドラコーン)に由来するとか



ドラゴンに相当するギリシア語のドラコーンとラテン語のドラコは

いずれも蛇を指す言葉で、

古代ではドラゴンと蛇(サーペント)は厳密には区別されていなかったようです








【追記3】



ドラゴンとは

またあるいは

レヴィ・ストロースが言う「野生の思考」(に深く関わるもの)なのかもしれません



それは中世ヨーロッパで迫害された“魔女”にもつながるもの



さらに

ある方が「1万年以上の歴史を持つ」と言う

“修験”に根ざすもののようにも思えます



そうであるなら

それは現代の

宗教やスピオリチュアリズムやその他の社会集団で用いられている

脳の乗っ取りや洗脳

にもつながってきそうです



ヒトの無意識に介入する術は

キリスト教も活用してきたでしょうから

ドラゴン退治の物語は

ドラゴンを倒してその術を手にいれた/独占した記録

と捉えることもできます



「どこかに中心がある」という認識に基づいた

他者を支配するための

また

「和をもって尊しとする」という枠組みに封じるための

旧来の野生の思考

ではなく

個々人の自主性/自由性と可能性をひらいていくような

宇宙や自然の未知/道(=dark)とつながった

その結果として調和や平和がもたらされるような


あらたな野生の思考



いま求められているように思えるのです